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神戸大学とGEヘルスケア・ジャパン、共同研究講座を設置

最終更新: 2019年8月6日

先端研究・文理融合研究で輝く卓越研究大学を目指す、神戸大学大学院医学研究科・医学部(以下、神戸大学)と医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー、GEヘルスケア・ジャパン株式会社(以下、GEヘルスケア)は、循環器・腫瘍学における新たな画像撮影技術や診断法の開発、およびそれらを担う医師・技術者の育成を目的とした共同研究講座として、「先進医用画像診断学部門」をさる4月1日に設置したことを発表した。


本共同研究講座は、神戸大学が掲げる先端的研究およびイノベーション創出のための人材育成をGEヘルスケアが共に推進するもので、神戸大学大学院 医学研究科内科系講座 放射線診断学分野 村上卓道教授の下、7月1日付けで採用された河野淳特命准教授が研究をリードする。本講座は神戸大学が循環器・腫瘍学の画像診断開発において企業と共同で開催する初めての共同研究講座となる。


■「がんサバイバー」の増加と心臓循環器系疾患マネージメントの課題

近年、がんサバイバーの増加に伴い、がん患者における心臓循環器系疾患のマネージメントとそのための画像診断の重要性が高まっている。画像撮影装置(MRI、CT、PET、SPECT、IVR等)は、2次元画像診断から複数次元化、高感度化、高速化、高分解能化へ進化を遂げている。人工知能(AI)やディープラーニング(DL)の医療分野での応用も期待されているが、臨床応用には時間を要する状況にあり、新たな撮影技術や診断法の早急な確立が望まれている。


■肺がん検診を始めとするがん検診率向上への課題

米国で行われた、National Lung Screening Trial(NLST)によると、CT検診は従来の胸部X線撮影と比較して20%死亡率を低下させることが示されているが、日本における肺がん検診は、胸部X線撮影が主流を占めている。肺がん検診においては、十分な数の読影専門医の確保ができていない状態で、読影レベルの標準化に課題がある。そのため、胸部X線撮影や胸部低線量CTによる肺がん検診におけるAI/DL等を用いた新たな撮影技術や診断法などの開発が求められている。しかしながら、臨床現場ではこれらイノベーションを実践していくことのできる技術職は不足し、育てる役割を担う優秀な医師には十分な教育時間が担保されていない。


■本共同研究講座の目的と展望

本共同研究講座では、地域がん診療連携拠点病院としての役割を担い、循環器に力を入れている神戸大学を日本に製造・開発の拠点を有するGEヘルスケアが支援し、循環器・腫瘍領域における先進画像撮影技術と画像解析技術の研究拠点として、新たな撮影技術・診断法を開発し、病気の早期発見、診断、治療に貢献することを目指す。


なお本共同研究講座では、国立循環器病研究センターや兵庫県立姫路循環器病センター、国立がん研究センター中央病院、兵庫県立がんセンターなどとの神戸大学が有する協力関係を活かしていく。また、医学部の枠組みの中で医師以外に対する門戸を開き様々なバックグラウンドをもつ人々が集まることで多様な視座からの研究を促進するとしている。さらに、日本に製造・開発の拠点を有するGEヘルスケアと高い専門性を有する神戸大学が連携することで、臨床教育拠点として、新たな発想や知見などをもったイノベーションを生み出す源泉となる医師、技術職を育成し、両者で日本の科学技術力の底上げを目指している。


本講座について、村上卓道教授はAI/DL等を用いた開発の具体案として健診システムの自動診断を挙げ、AIによる均一的な医療提供が講座の未来像となることを示した。河野淳特命准教授は「本講座は循環器・腫瘍の画像診断技術や診断法を開発するだけでなく、本学が目指すイノベーションを創出する人材育成を目的としており、本学にとっても非常に意義のある産学連携プロジェクトです。この共同研究講座を通じて、日本の医療の向上に貢献できることを期待しています」と述べている。


また、GEヘルスケアCEOの多田荘一郎氏は「この共同研究講座によって、日本に力強いイノベーションの源泉が生まれることを期待しています。GEヘルスケアは、日本に開発拠点を有する画像診断企業として、日本の医師や技術者のニーズを把握し、価値あるイノベーションを提供してまいります」と述べている。

左から神戸大学の河野淳特命准教授、村上卓道教授、GEヘルスケアCEOの多田荘一郎氏

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